月刊(?) 勇者屋ファイル |
第8号 「勇者 vs 龍刹」 |
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暑い夏も終わって、いよいよ食欲の秋だー! |
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閃那ちゃんとっても嬉しそうだね^−^ |
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本当に……夏は、地獄ですわ |
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ど、どうしたの、名癒理ちゃん? |
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わたくし、任務の性質上、狭い場所に入ることが多いのですが……
この前、箱の中に潜伏して、敵地に侵入しようとしたら…… |
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あっ、伝説の傭兵も御用達のみかんの箱だ!
格好いい! なんか本格的だ! |
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……。
日差しの下におかれまして、その場で数時間放置を。
死ぬかと思いましたわ(−−;
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うわあああああ、死ぬ死ぬ、死んじゃうううう>< |
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でも、その辛さを耐えてこその情報ですわ。 |
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そんなに無茶しなくても^^;
私達がコーナー代わりにやっておくのに…… |
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いいえっ! これはワタクシの仕事ですっ。
それに如何に暑い夏でも、このワタクシの出番は奪えませんわっ! |
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(そんなに出番組合を意識しなくても……) |
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□今回の勇者御一行(アイウエオ順(ファーストネーム)) |
コメンテーター:GM |
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「漆黒の麗姫」 旋璃亜・V・ファルバルディン / 魔王の姫 / 17歳 / ♀ |
旋璃亜「クスィー、私はお前を許さない!」
クスィー「おねえちゃん。私と闘いたかったら、がんばって悪い事して粛清リストに載ってよ」
(どうでもよさげ)
……彼女は旋璃亜に全然興味ない(笑)。
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「爆裂戦乙女」 ルシア・シンクレア / 戦乙女 19歳 / ♀ |
空より来たりて悪を討つ。熱血C 勝ち気C 傍若無人C と三拍子そろった戦乙女。
「あの子からは不吉なにおいがするよ。気をつけるんだね」
……図書館の主ヴァネッサ |
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□関係者(アイウエオ順) |
コメンテーター:GM |
No DATA |
歌 / 人間X / 19歳 / ♀ |
歌姫東方不敗。ヘルムニプルでは盗賊ギルドの幹部でもあった。ルシアとの歌勝負はいい加減消化試合でしかない。。
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No DATA |
「氷の」カイ / 魔族 / 外見23歳 / ♂ |
ナルシィーな変なヤツ=スポットライトが付属する。
くねくねしながら攻撃を回避する。
氷の貴公子=冷たく鋭い氷の剣士。その龍刹への愛は、常に一方通行に終わる。 |
No DATA |
黒騎士 / 魔族 / ??歳 / ? |
謎の黒騎士。
勇者達に助言を与えたり、庇ったりと、とりあえず当面敵ではなさそう謎の黒騎士。
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No DATA |
「生の」クスィー / 魔族 /外見 15歳 |
天使の微笑みを持った死に神。
天真爛漫元気爆発ボケ少女。純粋が故に残酷、純真が故に悪。「生」、つまり命を繰り、おもちゃでも壊すかのように人を殺める。 |
No DATA |
ゴールド=G=プレシア / 人間X / 自称ハタチ / ♀ |
冷静沈着の皮をかぶった爆弾娘。
遙か彼方の国「魔導王国」セルヴィンでは「対魔士」という役職を持つお偉いさんだったりする。 |
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「陽光の闘姫」 龍刹 / 魔王の姫 / 外見17歳 / ♀ |
魔より生まれて悪を討つ。熱血! 勝ち気! 傍若無人! と三拍子そろった魔王の姫。
自らの弱さに焦り、嘆き、そしてどこへ行くのか……。 |
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□今回の活躍 |
「龍刹を倒せ!」
旋璃亜とルシア、いつものように呼び出された勇者屋。
久々に出番を得たセマフロスが、二人に対し、意気揚々と依頼を述べた。
「何だと! 貴様らはやはり魔族を……! 不愉快だっ」
机を叩き、叫ぶ旋璃亜。さすがに平静ではいられない。しかし、セマフロスに掴みかかる訳にもゆかずに、退出する。
「何かのまちがいじゃないのか?」
ルシアも納得しかねる様子だったが、セマフロスは「都に戻れば解る」とだけ告げ、勇者屋は消えた。
紫の都に戻ると、龍刹の侍女を勤める歌姫が、龍刹姫が行方不明になったと伝えた。それを聞き、居ても立っても居られず、城下へと探しに行く旋璃亜とルシア。
聞き込みを始めると、「龍刹姫によく似た人物が犯罪を犯している」という噂を耳にした。その犯罪とは、万引き、食い逃げ、割り込み、落書き、柿ドロボー。
犯人の特徴は、この国に一人しかいないはずの”紫色の髪”……そして、この日の朝、人が殺された。被害者は反龍刹派の男だったそうだ。
城に戻ると、龍刹はきっと、自ら犯人を捕まえにいったのだろうと歌姫は言った。
そして勇者達は龍刹と犯人を求めて、犯行現場である”紫の都門前町”へと出向いた。そして、早くも食い逃げ逃走中の龍刹姫を発見! ……しかし、よくよく追求してみると、彼女は従騎士「幻の」オメガの化けた姿であった。万引きや食い逃げならともかく、「こいつに殺人は無理だろう」とふんだ勇者達は、手分けして他を当たってみることにした。
廃墟のような様相を呈する一角オブシダンエリアへと踏み込んだルシアは、人ならぬ目をした龍刹と遭遇し、一撃で血祭りに上げられ、虫の息で帰還。旋璃亜は黒騎士に遭遇し、近辺に魔王傀の気配があると警告を受けた。
その夜、再び見回りにでた勇者達。待っていたのは戦慄の相対。「人ならざる目の龍刹」と死闘を演じるも、取り逃がしてしまう。そして、その間、町の広場では、冒険者1グループが惨殺されるという事件が起こっていた。
翌朝、ゴールドが勇者達を訪ね、一連の事件に龍刹が関わっている事をあげ、「龍刹姫は危険だ」説や「君たちはだまされている」説を主張した後、龍刹の居場所についての情報を教え、警告を残して立ち去った。
ゴールドの話によると龍刹姫は怪我を負っており、誰かにかくまわれているよらしい。再び手分けをして探す。
一人先走り、龍刹の捜索を進めていた旋璃亜は、裏路地にて「人ならざる目の龍刹」・・・・魔王傀(血)に強襲される。
「何故、このような所にいる? 旋璃亜」
龍刹の姿をしても、それは忘れもしない、父の声。それに動揺する旋璃亜の首を押さえつけ壁に叩きつける魔王傀。
「とう……様が、父様が母を殺せと命じたと聞きましたっ! それは本当なのですか?」
朦朧とし、失いそうになる意識を必至に掴み、声を絞り出す旋璃亜。
「……だとすればなんだというのだ? まぁ良い。お前はしばし、眠っていると良い」
左手で首を押さえる力を強め、右手で旋璃亜を突かんと拳を上げたその時だった。
「だめっ!」
どこからか聞こえた叫び声。同時に旋璃亜の腰の剣が輝き、光が護るように旋璃亜を包みこむ。
剣の放つ輝きを忌々しく睨み付ける魔王傀。
光が旋璃亜の前で収束し、輝きがおさまると、そこには小さな小さな天使が、旋璃亜を護るように浮いていた。
「私は、旋璃亜様のあなたを信じる心が生んだ使い魔、覇綱! これ以上はやらせません!」
口上をあげ、決して怯まぬ目で魔王傀と対峙する。そして数秒、旋璃亜が体勢を整え、魔王傀へと構えをとる。
しかし、
「フッ……良かろう。お前の好きなようにしてみるが良い」
一笑に付し、魔王傀は弾け、血だまりとなって姿を消した。
緊張の糸が切れ、旋璃亜はその場に崩れ落ちたのだった。
そして勇者達は、龍刹をかくまっているという黒騎士について行き、ボロ小屋の地下にて龍刹姫(本物)と対面。「偽物が出たって聞いたから、私がどうにかしなくちゃと思って・・・・」と言う龍刹に、どこか不自然なふうを感じつつも、城に戻ることとなった。
またも勇者達の前に姿を現した魔王傀。魔王が紫の都攻略に向けてはなった先兵なのか? それとも……。
紫の都、龍刹姫の運命を、己の宿命を抱えて……その行く先に、勇者達の瞳は何を見るのか。
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□用語説明 |
説明、解説:名癒理 |
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魔王傀(血) |
→用語辞典(ま行) |
「魔王」の血液より生まれ出た、「魔王」に最も近い存在のクリーチャーですわ。どのような能力を持つのかは早々に退場したため一切不明。ただ、今回龍刹姫の姿を模した者として現れたところから察するに、変身能力のようなものがあるのかも知れなませんわね。
また、魔王傀(血)の変身(?)した「人ならざる目の龍刹」は、勇者達を圧倒するほどの戦闘能力を有していましたわ。
……テュエルディンカーの力が発動したとはいえ、まともに戦っては生きて帰れませんでしたわね。 |
「龍刹姫は危険だ」説 |
龍刹姫の国王としての能力不足もあげられるが、やはり重要なのは彼女が魔王の姫(魔族)であり、個人として強力な戦闘能力を持つということである。
王政に対して反対勢力は付き物だが、彼女は他の王達に比べ暗殺が困難である(例・銃で撃たれても一発じゃ死なない)ため、周囲を巻き添えにするような大規模の事件が起きやすいのである(例・某国の故ルー=ズベルト王は銃弾一発で倒れたため、周囲に暗殺による直接の被害は出なかった)。
……という、都合の良いように全ての面に対し、「わるもの」に解釈づけるくだらない説ですわね。大きな計画は実行に移しづらく、ましてや代替わりで方針が変わり安い人間の王の方が問題があると思いますけれどね?
どうやら白龍戦団はこの説を掲げ、龍刹姫のリコールを目論んでいるようですわ。
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